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No.6の舞台を観て、原作を読んだ後、物語があまりにも現実すぎて動揺したことを覚えている。

自分の中でかなりの衝撃を受けたと同時に、いま出会うことができてよかったと思った。
そんなときにたまたま見つけたのがちくまQブックスから出ているあさの先生の本『あなただけの物語のために——どうすれば自分を信頼できる?』だった。
全体的な内容は自分だけの物語を書くための方法論だった(字スケッチゲーム等)。
でもただ“書くための方法論”じゃなくて、自分という一個人と社会がどのように関わっているかを紐解いて繋ぎ直す作業が物語を作ると書かれていた。
特に印象に残ったのは以下の言葉です。
わたしは「日本に国籍があり」「地方に住んで」「働いている」「高齢の」「女性」だけではありません。それは、わたしのごく一部にしか過ぎないはずです。わたしはわたしで、一個の人間です。他の誰でもないし、塊として溶けたりはしません。生まれたときからそうです。
(引用:あさのあつこ「あなただけの物語のために——どうすれば自分を信頼できる?」P32)
人は溶けません。
ドロドロに溶けて塊の一部になったりはしないのです。溶けたように見えても、必ず個は残ります。個、です。あなたはあなた、わたしはわたしという個です。どれほどの圧が加わろうと、どれほどの熱が加わろうと溶けない個です。
(引用:あさのあつこ「あなただけの物語のために——どうすれば自分を信頼できる?」P35)
人間はそう簡単に分別できない。自分の存在も、他者の存在も、塊として溶けたりしない。
誇張抜きで、この文章を読んだとき泣きました。
どの文章も力強さに溢れていて、自分自身を鼓舞してくれる内容だった。
平凡社のなんだろう?シリーズとちくまQブックスのシリーズ全部集めたい。

























