https://www.daiwashobo.co.jp/book/b10080547.html
職場内における個人の「傷つき」と、組織の問題に目を向けた本です。
わたしは現在の職場環境と人間関係で非常に悩んでおりまして…。
そんな中、偶然目に入ったこちらの本をAudibleで聴いてみたのですが、「え?わたしの職場のことを言ってる!?」と思わず口に出してしまうくらい具体的な事例が紹介されていました。
出来て当たり前の発想が強く、失敗があった場合に激しい叱責や非難
全体的に人員不足
余裕がなく、目の前の仕事をこなすのに精一杯
机上で決定した日程は綱渡り日程でミスが許されない
何とか力業で乗り切った日程が実績となり、無茶苦茶な日程が標準となる
(引用:「自分で考えろ」と「傷つき」)
頷くことしかできない。普段頭の中でふわっと「うちの職場ってこんな感じだよな〜」とイメージしていたことが、こうもハッキリと言語化されていることに驚いた。これを見るとわたしって傷ついていたんだなと思う。
そして「職場で傷ついた」と言えないのは何故なのかという解説の中で、組織の問題を個人の「能力」の問題にすり替えていると分析されていました。
職場の傷つきを個人の「能力」の問題にするとどんな「いいこと」があるのか?
・組織の責任回避
組織が責任をもって解決すべき問題にならないですむ
・「問題社員」の排除
特定の〈弱い〉〈できの悪い〉社員を「評価・処遇」することで実質的に排除できる・無限に努力する社員の創出
「問題社員」にならずに「活躍」しつづけるためにはがんばらねばならないという認識を植えつけることができる
当てはまりすぎてこわい。今まさに自分がこのような状況だからこそ、こういう客観的な言葉が必要だった。
そして能力主義は「断定」「他者比較」「序列化」によって人を傷つけるとも書かれていた。何もいいことがないですね。
というか社会全体が資本主義と能力主義でできているなと改めて感じた。
でも、それじゃあこの荒波にもまれるしかないのか?と聞かれたら、そんなことない!って言える人間になりたい。
この本では「傷つき」を見て見ぬふりせず、意見を出し合い、個々人のズレを小刻みに解消するという問題解決方法が提示されてました。
正直、それが出来たら苦労しないよ!と思いました。
確かにタイトルにも「リーダーのための「傷つき」から始める組織開発」と書いてあったから、経営者向けではある…。
経営者に一番読んでほしい本だということに間違いはない。
なんかこの本を聴いて、漠然と「仕事辞めたい」と思ってたのが「◯◯という理由で辞めたい」に変わった。明確になった。
せっかく組織内での解決策を提示してくれてる本なのに、うちの会社の人間はこの本を読まないし、変わらないだろうなという諦念がある。
でも自分の「傷つき」に気付くきっかけにはなったので、いい本だと思いました。