中村桃子『ことばが変われば社会が変わる』を読みました。

『ことばが変われば社会が変わる』

「ことばの変化」と「社会の変化」を相互的な視点で解説し、わたしたちの「言語観」を紐解いていく内容でした。
普段生活する上で必ず目にするコンテンツ(広義)で、どのようなことばが使われて、それが社会にどのような影響を与えるかについては常々考えていたのですが、この本はそんな考えに補助線を引いてくれました。

「否定的なことばをあえて使う」「ことばを増やす」
ことばの意味が変化する三つの主要な過程「意味の拡大」「意味の規制」「意味の漂白」について興味のある方はぜひ読んでほしい。

あと個人的に「言語イデオロギー」に関する解説を読むことができてよかったです。

「言語イデオロギー」とは、話し手がことばの「使い方」に関して持っている信念や意識を指し、典型的には、ことばの使い方に関して、その社会で広く支持されている規範やルールを指す。
「言語意識」や「言語観」と違って「イデオロギー」という用語が使われているのは言語に関する規範やルールは、たんなる考え方ではなくなんらかの規制や強制を可能にして、社会の一部の人たちの得になるという理解があるからだ。つまり、言語イデオロギーは、社会の権力構造をその射程に入れた概念なのである。(P152)

「正しい」とされているルールを優先してことばを使うことって自分もよくあります。こういう場ではこのことばを使うのが礼儀だから⋯みたいな感じです。でもそれを礼儀としてるのは誰?と考えたとき、ああ社会の権力構造に飲み込まれてた⋯!と初めて自覚する。こっちの方が形式的に楽だからという理由で、ことばを選びたくないですね…(決意)

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