琥狗ハヤテの『BLACK BLOOD』を読みました。

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784829686737

戦い疲れたサイボーグの兵士・イーサンは、
安寧を求めた惑星で植物学者のミハイルと出会う。
笑顔で挨拶する彼の手はやわらかくて、壊してしまいそうなほどか弱く思えた。
ミハイルといると、そわそわと落ち着かない。
触れたい、愛でたい──それは、ただただ「人」らしい感情だった。
自分の中にそんな「心」が残っていたのかと困惑するイーサンにミハイルは……。

戦い疲れた軍役サイボーグのイーサン×植物学者のミハイルのBLです。

イーサンが“生体(なまみ)”だった頃の外見は出てこない。

二人の会話の中で、イーサンは「サイボーグである自分の肉体(ボディ)はほとんどが人工物で、精神構造を持つ脳だけが生身 人として生きているのはそこだけ」だと言う。だけど、ミハイルは「君のすべてを君だと思っているよ イーサン」「姿を変えてゆくのはおかしなことじゃない」と答える。この言葉が全ての答えじゃないですか?

イーサンの心がどこにあるのか、自分と異なる肉体を持つミハイルとその心に触れ合うことで気付いていくのがいいなと思いました(※ここらへんはシェイプ・オブ・ウォーターみがありました)。

あと、イーサンとミハイルが二人で空を見上げながら、あなたには(空が)どう見えるかという話になったとき、イーサンが「俺はサイボーグだ 高精度スコープがついてるが 生の眼球はねぇんだ お前と同じような見え方はしてねぇと思うぜ」と答えると、ミハイルは「え?僕は僕で君は君だ 僕と同じような見え方をする必要は全くないよ」と返すシーンが大好き。尊重を丁寧に描く作品はなんぼあってもいい。


取り外し式ペニスのカタログ描写には笑ってしまった。コミカルでありつつ、核心をつくような物語でした。

2025.4.26

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