長谷川まりるの『杉森くんを殺すには』を読みました。

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784774334837

あらすじ

――「杉森くんを殺すことにしたの」
高校1年生のヒロは、一大決心をして兄のミトさんに電話をかけた。ヒロは友人の杉森くんを殺すことにしたのだ。そんなヒロにミトさんは「今のうちにやりのこしたことをやっておくこと、裁判所で理由を話すために、どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という2つの助言をする。具体的な助言に納得したヒロは、ミトさんからのアドバイスをあますことなく実践していくことにするが……。

傷ついた心を、取りもどす物語

タイトルを見てミステリーなのかな?と思って読んでみたらトラウマとケアの話だった。

※書籍冒頭にもトリガーワーニングがありますが、自死や自傷に関するエピソードが出てきます。

回復は「もとのよい状態に戻ること」だけど、そうではなく、ままならない感情と「一緒に生きていくこと」を決心する物語。複数の依存先をもってあちこちに相談することもテーマになっているから、主人公の友人が言った「みんなで分け合ってこうね」という言葉や、あとがきの内容・相談場所の提示もすごく大事だなと思った。

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