MeToo運動のきっかけとなったハリウッドの権力者ハーヴェイ・ワインスタインによる性犯罪被害の実態と報道時の様子を再現した映画。映画業界・ジャーナリズム界における性差別、性犯罪の温存と隠蔽。報道する以前に何度も阻まれ、不安と沈黙を強いられる状況の緊迫感と生々しさが伝わってきた。世間に大々的に報道されたあと、実際に事件として扱われ、ハーヴェイ・ワインスタインに禁固刑が言い渡されたことの意義は大きい。日本は性犯罪者や差別主義者に甘いから(権力者の不正や犯罪が温存されている状況)実際に司法が機能しているのを目の当たりにして、これが「当然」だよなと思った。被害者を守るための法改正と制度づくり、悪しき構造の撲滅が急務なのに、日本は何やってるんですかね…。
映画内で良かった点は、母親でもある女性記者二人の「仕事と家庭の両立ができない」という描写が無かったところ。多忙ではあるものの、一人で背負うとかがない。職場の上司もパートナーも当たり前に協力する。
それはどうなんだと思った点はジャーナリストが取材対象である被害者の夫に(具体的な内容ではないものの)事件に関する情報をうっかり漏らしてしまうシーン。本人のあずかり知らないところで、同意なく情報を漏らすのはプライバシーの侵害だしちょっとあり得ないことですね。